日本と同様にデジタルメディアが台頭してきているタイのメディアですが、それでもテレビは広告費のトップで約50%のシェアを占めています。
「テレビで取り扱われた」ことで得られる信用度・知名度など付加価値も大きく、未だに多くの広告費がテレビに集まっています。
タイのテレビ事情
タイと日本のテレビ局の大きな違いの一つがオンラインメディアへの対応です。
PCが家庭に普及する前にスマートフォンが普及したタイは、携帯での1日のインターネット利用時間が世界でもトップに入るほどの「スマホ利用大国」です。そんな事情もありタイのテレビ放送は、フェイスブック・ウェブサイトなど多数のオンラインメディアで同時放送を行い、ほとんどの番組が放送翌日にはYouTubeなどオンラインメディアにアップされています。ちなみにタイのトップYouTubeチャンネルはテレビ局で、CH3などは登録者3000万を超えています。
タイのテレビ広告
オンラインでの視聴が多いタイでは、オンライン上での視聴時にカットされてしまうテレビCMよりも番組内露出を重視します。
ちなみにこの傾向はデジタルコンテンツでも引き継がれ、広告出向よりもコンテンツ内でのレビューや紹介案件での露出が多いです。
タイのテレビ番組制作
日本と大きく違う部分として、テレビ局から「放送枠を買う」か「シェアする」ことで外部の会社が権利を持つテレビ番組を作ることが出来る点です。
テレビ局にもよりますが、ほとんどの局で「ドラマとニュースのみ自社出資で制作」し、「バラエティ番組その他に関しては、制作会社に放送枠を販売もしくはシェアする」というケースが多いです。
そのため、日本以上にタイのテレビは比較的外部から参入しやすいメディアです。
新番組を制作する
タイで新たに番組を制作する場合下記のような流れになります。
- 1.番組の内容を決める
- まずは、どのような番組を作るのかを決めます。
- 2.テレビ局にプレゼンし放送枠を確保する
- 主に「枠購入」「タイムシェア」「レベニューシェア」の3パターンがある
- 3.テレビ局のルール・フォーマットに合わせて番組を制作
- 各チャンネルのレギュレーションやセンサーシップに注意する
- 4.納品して放送
- 本編と番宣を両方納品する。テレビ局にもよるが信頼関係がある場合、本編は2日前ぐらいでもOK。
既存番組とコラボして共同制作番組を制作する
既存のテレビ番組とコラボする場合、以下のメリットがあります。
1.費用を抑えられる
2.既存のファンにアピールできる
新規での番組制作の場合、放送枠の購入を含め一から全ての費用がかかるが、既存番組の場合は制作会社との交渉次第のため大きく費用を抑えられる可能性が高い。
また新番組はよほど大きな予算の番組じゃない限り、高い視聴率が見込める良い枠を抑えられるのが難しい。既存番組の場合は既にファンがいて視聴率も見えているので、費用対効果を生み出しやすい。
デメリットとしては既存番組は構成が決まっているので、内容が自由にならない部分があるという点です。希望の内容に沿った番組にするためには「番組コンセプトの理解」「制作会社との綿密な擦り合わせ」が必要となり、質の高い共同制作番組を作るのは新番組を一から作るよりもハードルが高い場合もあります。
ジャパンアンドが出来ること
私たちはタイ語が出来る日本人プロデューサーをタイに常駐させ、タイで8年間に渡り新番組・既存番組問わず、ドラマ・バラエティ・旅番組など15番組を制作・コーディネーションしたノウハウとネットワークがあります。
新番組制作における「タイ目線での企画提案」「テレビ局の選定・交渉」「タイの制作会社・スタッフとの連携」など制作に関わる業務をワンストップで行うことが出来ます。
■実績例
運命の一皿 YouTube
既存番組との共同制作における「ニーズに沿った番組の選定」「番組側とのタイ語による直接交渉」を行い、タイ人の皆さんに心に届く質の高い共同制作番組を実現します。
■実績例
DD Life’s so good
Make Awake
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